スライド生成AI Gamma 3.0は何が変わったのか

スライドは作れるのに、最後のレイアウト直しで時間が溶けることが多くありました。Gamma 3.0を触ってみると、短い文章指示だけでデッキ全体の再編集まで通るようになり、崩れや直しの負担がはっきり小さくなりました。私は骨子を自分で決め、仕上げはスライド生成AIに寄せる運用がいちばん速いと感じています。

アップデート内容の要点まとめ

  • Gamma Agentの実装
    テキスト一言でプレゼン全体の一括編集や再設計が可能。例として「もっと視覚的に」と指示すると、デッキ全体を自動で改善し再提案します。

  • API連携の拡充
    テンプレート再利用による多数のパーソナライズデッキ自動作成に対応。ZapierやMakeとのワークフロー連携も想定しやすくなりました。

  • チームとビジネス向け機能
    Gamma for Teamsでカスタムテーマを運用し、ブランドの一貫性を保った制作がしやすくなりました。専用プランも用意されています。

  • 追加と強化
    文章指示での直感的編集、豊富なデザインスタイル、カード単位編集と画像生成の強化、チャート自動生成、スピーカーノート生成、SNS埋め込みの柔軟化、日本語での指示と生成精度の向上。

アップデートの核は、生成と編集をつなげて「作る」と「整える」を同じテンポで回せるようにした点です。私の実務では、特にAgentの全体再設計と、グラフやノートの自動生成が効きました。ここからは体験ベースで、どこがどう良くなったかを具体的に書きます。

何が良くなったのか私の体感

一番の変化は、短い指示で全体の再編集が通るようになったことでした。以前は六から七割をAI、残りは人の手で整える前提でしたが、今は九割以上を生成AIで完結できる感覚です。気になっていた文字のズレや被り、文字化け、文末のトーンの揺れが目に見えて減り、初版の段階から見せられる水準に近づきます。結果として、私はレイアウトの修理よりも、メッセージの強弱や情報の取捨選択に時間を使えるようになりました。

私が最短で回せた使い方

最初に章立てとキーメッセージを一行ずつ書き出して骨子だけを固めます。ここでは完璧を目指しません。次に一言プロンプトで初版を出します。私は「プロンプトAI2027の要点を分かりやすく」とだけ投げて土台を作りました。その上で、Gamma Agentに対して「もっと視覚的に」「スライド三を簡潔に」「競合比較スライドを追加」と短い指示を連続で与えます。Agentはそのたびにデッキ全体を見直し、見出しと本文の配分、図と文字のバランス、余白の取り方まで含めて自然に整えてきます。必要なときだけカード単位で微調整すれば十分でした。

Gamma Agentを実務で使って感じた強み

私が良いと感じたのは、曖昧な言い方でも要点を外さずに整えてくれる点です。たとえば「もう少しリッチに」とだけ伝えると、画像の扱い方や余白、文字量の配分が適度になり、見た目の密度と読みやすさの両立が進みます。「この内容をグラフにして」と入れると、要点がチャートに置き換わり、視線の流れが素直になります。人の手で同じ水準まで詰めると時間がかかりますが、Gamma 3.0では数分単位の往復で到達できる場面が増えました。

画像とスタイルの合わせ方

 

私は最初にスタイルを決めてから作り始めます。デザインスタイルが増えたことで、内容に近い雰囲気を先に選べば、途中で差し替えてもトンマナがぶれにくくなりました。文字中心のスライドは硬く見えがちですが、図解やサムネイル調の要素を自然に足せるので、視線の誘導がしやすく、理解が早くなります。Agentに任せることで、その細かな見た目の差も短時間で詰められます。

実際にできたこと

一言プロンプトだけで、要点が整理された初版デッキを素早く用意できました。そこから前述の短い指示を重ねると、全体の再編集まで実務レベルで反応します。画像スタイルの切り替えは短時間で済み、トンマナの揃え直しも負担になりません。カード単位のAI編集と画像生成は、私の用途では十分実用的でした。チャートの自動生成やスピーカーノートの自動作成は、レビュー直前の詰めで役立ちました。

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HTML生成との違いと直し時間が減る理由

HTMLベースの自動スライド生成は、文字化けやデザインの被り、はみ出しが残りやすく、最後に人手の直しが必要になる印象がありました。Gamma 3.0ではこの最後の直しが小さくなり、初版の段階で公開水準に近づきます。Agentの一括再編集で全体の底上げが早く、細かな修理を積み上げるより、見え方をまとめて整える方が近道でした。ここが制作時間の短縮につながっています。

注意点と回し方のコツ

長文を詰め込みすぎると、要約が崩れやすい場面がありました。私は章ごとに短文で指示し、その後に全体再編集をかける順番にすることで安定させています。よく使う言い回しはひとことテンプレにしておくと、同じ品質に素早く寄せられます。結果として、私は九割以上を生成AIで完結できる感覚を得ました。仕上げに人手を入れるのは、ニュアンスの微調整や社内の表現ルールの確認くらいで済みます。

まとめ

今回のアップデートは、生成と編集の距離を縮め、作ると整えるを同じテンポで回せるようにした内容でした。資料の最後の直しに時間を取られがちな人、短い指示で見やすさを担保したい人には素直に効きます。骨子は自分で決め、仕上げをGammaに寄せる流れにすると、制作からレビューまでの体感速度が変わります。次はよく使うAgent指示のテンプレートを整理して再利用性を高め、制作から配布までの流れをさらに短縮していきます。