Claude Sonnet 4.5 使ってみた|アップデート情報と実用レビュー

Anthropicが2025年9月29日(米国)にClaude Sonnet 4.5を公開。公式は「世界最高のコーディングモデル」「複雑なエージェント構築に最強」「PCの実操作に最適」と位置づけ、推論と数学の伸びも明示しています。本記事はまずアップデート要点を短く整理し、そのあとに私の使用感をまとめます。

Claude Sonnet 4.5 アップデート情報 まとめ

  • 会話内でコード実行とファイル作成(スプレッドシート・スライド・ドキュメント)が可能になり、チャットから初稿づくりまで一気に進めやすくなった。

  • コーディング運用の基盤が強化(チェックポイントで進捗保存とロールバック、Terminal UI v2、VS Code拡張)。“途中から再開”が現実的になった。

  • 長時間タスクの耐性が向上。複雑な多段作業を30時間超維持したという公式の観測が示された。

  • 実PC操作ベンチマーク OSWorld は 61.4%。ブラウザ遷移や表入力などの画面操作系タスクでの強みをアピール。

  • SWE-bench Verified は 77.2%(高計算構成の82.0%は脚注)。推論・数学の底上げも合わせて公表。

Claude Sonnet 4.5 と従来版の違い

観点 従来版 Sonnet 4.5 使うときの違い
会話内での完結度 会話→別ツールで下書き 会話内でコード実行・表/スライド/文書を生成 打ち合わせ中にそのまま初稿まで進みやすい
長時間タスク 区切ると流れが切れやすい 通し運用を前提に粘り強く進む 調査→整理→執筆の長い工程で失速しにくい
PC/ブラウザ操作 画面遷移や入力で迷走しがち 遷移・入力・表転記が安定 リサーチしながら下書きへ反映しやすい
画像→ドキュメント化 体裁の整え直しが発生しやすい 自然な体裁で文書/表/スライド化しやすい 紙資料のWord化や報告書の再構成が速い
初稿の外しにくさ 指示が甘いとズレやすい 骨格が整った初稿が出やすい スライド(SVG)や表の微修正にすぐ入れる

一言でまとめると、Sonnet 4.5 は「チャットから初稿までの距離が短くなり、長い作業でも失速しにくく、ブラウザを含む実操作が安定した」ことで、日常の“作る→直す→続ける”を止めずに回しやすくなりました。

Claude Sonnet 4.5実用ポイント

コード生成と、生成されたものの UI は扱いやすいと感じました。出力を受け取ってから小さな修正や追記に移るまでの距離が短く、やり取りの流れに乗せやすいです。

私はスライド資料を作る機会が多く、SVG で扱うこともあります。カスタムプロンプトで好みを伝えると、初回から狙いに寄ったスライドが出やすく、微修正で仕上げへ入れる点が便利でした。

会話内のドキュメント自動作成は実務で役立ちます。エクセル・スライド・テキストをチャット上でそのまま依頼できますし、紙でもらった報告書を画像で渡すと Word などのドキュメントに起こしてくれるので、初稿の立ち上げから整形前の詰めまでを短縮できました。

全体としては「頭が良くなった」と感じます。大づかみの依頼でも意図をつかんでくる場面が増え、要約や整理から体裁づくりまでの往復が素直になりました。

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Claude Sonnet 4.5 スライド SVG とドキュメント作成

スライドを SVG 前提で作るワークフローでも、初稿の骨格が外れにくいと感じます。細かな数値指定をしなくても、こちらの意図を踏まえた構成で出てくるため、その後の微調整に集中しやすいです。
また、チャットのやり取りの中で表やスライド、ドキュメントを直接作れるため、下書き→修正の往復が短くなります。画像からのドキュメント化も使いやすく、紙資料からの素早い立ち上げに役立ちます。

Claude Sonnet 4.5 長時間タスクの印象

長い情報整理や多段の作業でも、途中で勢いが途切れにくいと感じます。調査→要約→構成→下書きといった工程の行き来が滑らかで、通し作業の腰を折らずに進めやすくなりました。数値は位置づけとして確認しつつ、体感としても長丁場の仕事に向く方向だと感じます。

Claude Sonnet 4.5 アップデート総まとめ

Sonnet 4.5 は、チャットという会話の場から「作る→直す→続ける」を一気通貫で回しやすくしたアップデートだといえます。会話内のコード実行とファイル作成で初稿までの距離が縮まり、長時間の多段タスクでも挙動が安定しました。資料化やレポート作成、軽い自動化までを止めずに運べるようになり、日々の実務で“時間と一貫性”の両方を取り戻せます。