Manus 1.5とは?自律型AIエージェントの特徴・料金・使いどころを解説

Manus 1.5は、タスク完了速度を約4倍に高めつつ、フルスタックWebアプリ生成やマルチエージェント機能を強化した、自律型AIエージェントです。この記事ではまず「Manus 1.5がどんなエージェントなのか」を押さえたうえで、アップデート内容、料金・プラン、できること、セキュリティ、実際に使ってみた印象を順番に整理します。

Manus 1.5はどんな自律型AIエージェントか

Manus 1.5は、「ゴールを伝えると、タスクを自分で分解・計画し、必要なツールも使いながら最終成果物まで持っていく」タイプの自律型AIエージェントです。

内部では「調査」「実装」「検証」などの役割を持ったサブエージェントが並列で動きますが、ユーザーから見えるのは一つのチャット画面だけです。チャットボットというより、「複数の担当者を束ねて動くプロジェクトマネージャと実務担当」を一体化したような存在、というイメージに近いと感じています。

Manus 1.5のアップデート内容

Manus 1.5は、エンジンを再設計して、速度・品質・コンテキスト処理・開発機能をまとめて底上げしたバージョンです。主な変更点は次のように整理できます。

パフォーマンス

  • 平均タスク完了時間が約4倍に高速化し、従来は15分前後かかっていた処理が、現在は数分で終わるレベルになりました。
  • 複雑なタスクには、追加の思考時間と計算リソースを自動で割り当てる仕組みになっています。

成果物の品質

  • 内部ベンチマークではタスク品質が約15%向上したとされており、
  • それに連動してユーザー満足度も約6%改善したと公表されています。

コンテキスト処理

  • 1タスクあたりのコンテキストウィンドウが拡張され、長い会話や多段のワークフローでも一貫性を保ちやすくなりました。

フルスタックWebアプリ機能

  • プロンプトから、フロントエンド・バックエンド・データベース・ユーザー認証・AI機能まで含んだWebアプリを構築・テスト・デプロイできます。
  • ライブプレビューを見ながら、自然言語でレイアウトや動作の修正指示を出せるようになっています。

エージェント構成とチーム機能

  • フル機能版の「Manus 1.5」と、コスト効率重視の「Manus 1.5 Lite」の2エージェント体制になりました。
  • 複数メンバーで同じセッションに参加し、Manusと一緒に作業できる共有セッション機能と、生成されたアプリ・スライド・レポートを一元管理するライブラリ機能も用意されています。

このアップデートで、「速さ」と「複雑な仕事をやりきる力」の両方を強化してきている印象です。

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Manus 1.5の料金とプランの整理

料金は「クレジット制+サブスクプラン」という考え方で、タスクを実行するたびにクレジットを消費し、その枠をどのプランで確保するか、という仕組みになっています。

ざっくりとした階層は次のようなイメージです。

プラン 月額の目安 クレジット / タスク枠(イメージ) 想定利用シーン
Free 無料 毎日300クレジット前後 / 同時実行1件・予約1件程度 試用・動作確認・軽いタスク
Basic 約19ドル前後 月1,900クレジット+日次リフレッシュ / 同時2件程度 個人の軽い自動化・リサーチ
Plus / Starter 39ドル前後 月3,900クレジット規模 / 同時・予約3件程度 個人ビルダー、ソロ創業者の日常利用
Pro 199ドル前後 月19,900クレジット規模 / 同時・予約10件程度 高頻度でエージェントタスクを回す個人〜小規模チーム
Team 1人あたり39ドル前後 1人あたり3,900クレジットをチームでプールして共有 組織導入、複数メンバーでの本格運用

プランが上がるほど、

  • 毎月付与されるクレジット量
  • 同時に動かせるタスク数や予約タスク数
  • 使える機能(高度なリサーチ機能やチーム機能など)

が増えていく構造です。

実務的には、

  1. Freeで挙動とクレジット消費の感覚を掴む
  2. 個人で継続的に使うならBasic / Plusクラス
  3. チームで本格導入するならTeamでクレジットを共有

という階段を想定しておくと、プラン選びの整理がしやすいと感じました。

Manus 1.5でできること

自律エージェントとしての基本機能

Manus 1.5の基本的な使い方は、次の三つを自然言語で伝えるところから始まります。

  • 欲しい成果物(例:市場調査レポート、競合比較スライド、Webアプリなど)
  • 対象範囲(業界・地域・期間など)
  • 制約条件やNG(利用してよい情報源、フォーマット、トーンなど)

これを受けて、エージェント側がタスクを分解し、ブラウザでの情報収集・コード実行・文章生成・スライドレイアウトなどを組み合わせながらゴールまで進めてくれます。

マルチエージェントによる並列処理が前提にあるため、「複数市場の比較」「多社の競合調査」のように分割しやすいタスクほど効果が出やすい構造です。

ワンプロンプトでのフルスタックWebアプリ構築

Manus 1.5を特徴づけているのが、会話だけでフルスタックWebアプリを構築・テスト・デプロイできる機能です。

ユーザーが「こういう業務を支えるアプリを作りたい」「こういう情報を管理したい」と伝えると、Manus側が次のような要素をまとめて用意してくれます。

  • バックエンド(APIやビジネスロジック)
  • フロントエンド(画面、フォーム、一覧表示など)
  • データベース(永続的なデータ保存)
  • ユーザー認証(登録・ログイン・権限管理)
  • アプリ内に埋め込むAI機能(マルチモーダルLLMや画像生成など)

生成されたアプリはライブプレビューで触ることができ、「この項目を追加して」「このテキストを短くして」といった修正を自然言語で指示していく流れです。コードを直接書かなくても、会話ベースで仕様を詰めていけるのが大きなポイントだと思います。

チームコラボレーションとライブラリ

チーム向けに用意されている機能は、主に次の二つです。

  • 共有セッションで、複数メンバーが同じセッションに入り、Manusと一緒に作業できる
  • ライブラリで、生成されたアプリ・スライド・レポートなどを一元管理し、再利用や検索をしやすくする

プロダクト担当・エンジニア・ビジネスサイドが同じアウトプットを見ながら議論するときに、この構造はかなり相性が良いと感じます。

Manus 1.5のセキュリティとデータ取り扱い

セキュリティ面では、「エンタープライズで使えるAI」を前提に設計されており、SOC 2やGDPRへの準拠が公表されています。チームや企業向けプランでは、「顧客データをモデル学習に使わない」という方針も明示されています。

企業として導入を検討する場合に見ておきたいのは、主に次のような点です。

  • どのリージョンでデータが処理・保存されるか
  • ログや成果物へのアクセス権限をどこまで細かく設定できるか
  • 自社の情報セキュリティポリシー上、どのレベルの情報までManusに渡してよいか

このあたりは、Manusに限らずAIエージェント全般で共通する論点なので、ツール側の仕様と社内ルールを突き合わせながら、最初は扱うデータを絞って導入するのが現実的だと思います。

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スライド作成と社内システムで使ってみた印象

ここからは、実際に使ってみて感じた部分です。

スライドとレポートの作成

スライド作成機能はかなり良いと感じています。最近はスライド生成ができるAIも増えていますが、マルチモーダル対応、デザインの整い方、リサーチの丁寧さという観点では、現時点で触っている中では一番バランスが良いくらいの印象です。

レポートやスライドの見た目は本当に見やすく、他のAIでありがちな文字化けもほとんどありません。前提条件や構成、伝えたいメッセージをある程度きちんと指示してあげれば、ほぼ修正なしでそのまま資料として使えることが多く、資料作成にかけていた時間はかなり削れています。

自分の中では、「ゼロからスライドを作る」のではなく、「Manusに8〜9割作ってもらい、最後だけ自分で調整する」という仕事の進め方に変わってきている感覚があります。

議事録管理アプリをManusで作ったとき

もう一つよく使っているのが、社内向けの小さなシステムづくりです。

私は、議事録を管理するWebアプリをManus 1.5で作りました。Notionのような既存サービスも優秀ですが、

  • 社内で決めたフォーマットで議事録を管理したい
  • 会議で使った資料も一緒に紐づけて保存したい
  • 自分たちにとって見やすい画面や項目構成にしたい

といった細かい要望を詰めていくと、「既存サービスに寄せる」より「専用アプリを作る」方が早い場面があります。

Manusには文字で要件を伝え続けただけで、だいたい30分くらいのやり取りで、要望に沿った議事録管理アプリが立ち上がりました。こちらはコードには一切触っていません。

今までは、エンジニアに依頼して、ちょっとしたシステムでも数週間〜数ヶ月かかっていたような領域です。それが、会話だけで30分程度で形になり、すぐチーム内で使い始められるのは、かなりインパクトが大きいと感じています。

個人的には、「既製品だとあと一歩惜しい」社内業務のために、自分たち専用のミニシステムを作る用途にかなり向いていると感じています。

Manus 1.5が合いそうなチームと使い始め方

機能と料金、そして実際に使ってみた印象を踏まえると、Manus 1.5と相性が良さそうなのは次のようなチームだと思います。

  • 少人数の開発チームや、新規事業・PoCを回す事業部
  • 調査・分析・資料作成の比率が高い企画・マーケティング部門
  • 既存SaaSではちょうど良いツールが見つからない、小さめの業務システムを持ちたい部署
  • 顧客向け提案・研修・レポートなど、スライド作成の頻度が高いチーム

最初の一歩としては、

  • 社内向けのミニWebアプリ(議事録・問い合わせ管理など)の試作
  • 新規プロジェクトの市場・競合リサーチと、スライド・レポートへの落とし込み
  • 社内説明資料や提案資料のたたき台作成

あたりから触ってみると、「自社ではどこまでManus 1.5に任せられるか」の感覚がつかみやすいと思います。

スライド作成と社内ミニアプリづくりの二つから試すだけでも、日々の業務の進め方はかなり変わるはずです!

よくある質問(FAQ)

Q1. Manus 1.5は従来のチャットボットと何が違いますか?
A. Manus 1.5は、質問に答えるだけでなく、ゴールを伝えるとタスクを自動で分解・計画し、「調査」「実装」「検証」といった役割を持つサブエージェントが並列で動きながら最終成果物まで持っていく自律型AIエージェントです。一つのチャット画面の裏側で複数の担当者が動いているような構造になっています。

Q2. Manus 1.5のアップデートでどこが一番大きく変わりましたか?
A. 平均タスク完了時間が約4倍に高速化したことと、タスク品質が約15%、ユーザー満足度が約6%向上した点が大きな変化です。あわせてコンテキスト処理やフルスタックWebアプリの生成機能も強化され、「速さ」と「複雑な仕事をやりきる力」の両方が底上げされています。

Q3. 料金プランはどう選べばよいですか?
A. まずはFreeプランで挙動とクレジット消費の感覚を掴み、個人で継続利用する場合はBasicやPlus、エージェントタスクを高頻度で回すならPro、チーム導入ならTeamでクレジットを共有する、という順番で検討すると整理しやすいです。利用頻度とタスクの重さに応じて、月ごとのクレジット量と同時実行タスク数を見て選ぶイメージになります。

Q4. Manus 1.5で本当にコードを書かずにWebアプリを作れますか?
A. はい。バックエンド、フロントエンド、データベース、ユーザー認証、アプリ内のAI機能までを会話ベースで構築し、ライブプレビューで動作を確認しながら「項目の追加」「文言調整」などを自然言語で指示できます。コードを直接編集しなくても、要件を伝え続けることで社内向けのミニWebアプリを形にできます。

Q5. スライド作成と社内システム開発でどの程度の業務効率化が見込めますか?
A. スライドについては、前提条件や構成をしっかり指示すれば、ほぼ修正なしで使えるレベルの資料が出てくることが多く、ゼロから手で作っていた時間の大半を削減できる感覚があります。社内システムについては、議事録管理アプリが会話ベースのやり取りだけで30分程度で立ち上がっており、従来なら数週間〜数ヶ月かかっていたような「ちょっとした社内ツール」を短時間で用意できる手応えがあります。

参考リンク
https://manus.im/ja/blog/manus-1.5-release